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別の治療薬、メインテートの臨床試験結果とは

メインテートは高血圧の治療に効果的な薬で、日本で開発され1990年に承認を受けましたが、現在ではアメリカやヨーロッパの病院でも幅広く使用されています。
その作用機序は心臓の収縮力を弱めることにより血圧を下げるというもので、交感神経β1遮断薬のひとつです。
交感神経が活発に働くとアドレナリンなどの神経伝達物質が大量に分泌され、これが心臓のβ1受容体と結びついて心拍数が上がります。
メインテートはβ1受容体を遮断し、交感神経の興奮を心臓に伝えないようにする作用を持っています。

メインテートは水に溶けやすく、油にはあまり溶けないのが特徴です。
これは血管に吸収されやすく中枢神経には入りにくいことを意味し、脳に対する副作用が少ないというメリットに繋がります。
またβ1選択性があることも重要なポイントです。いろいろな臓器が持っているβ受容体のうち、メインテートは心臓にあるβ1受容体だけに作用を及ぼします。
そのため他の降圧剤に比べて、心臓以外の臓器に余計な影響を与えるリスクが小さいことがメリットです。
高血圧の治療には1日1回の服用で効果があります。

メインテートは本態性高血圧症のほか、狭心症や心室性期外収縮の治療にも効果的です。
心拍数を減らすと心不全を招くリスクがありそうですが、臨床試験を行った結果、慢性心不全を改善する効果もあることが知られています。
これは心拍数が減るために少ないエネルギーで心臓が働けるようになり、負担が減って長持ちするようになるためです。
現在では日本でも、慢性心不全の治療にメインテートが適用されています。

メインテートを飲みすぎると脈拍が遅くなりすぎて危険な状態になることがあります。
また血圧が低下する結果、疲労や低血糖の状態を招くことも問題です。急性心不全の患者には禁忌とされており、また糖尿病・低血糖や妊娠中の方は慎重に服用する必要があります。
副作用が比較的少ないとはいえ、β遮断薬は喘息の症状を悪化させるリスクがあるため、既往症のある方は使用できません。

メインテートを慢性心不全の治療に用いる場合は、いきなり大量に飲むと逆効果になるリスクがあるので、少量から始めて様子を見ながら段階的に増量または減量することが大切です。
病院の指示に従って服薬し、勝手に中断したりしないように気をつけてください。
また手足の冷えやむくみ、体重増加などが見られたときは、早めに医師と相談する必要があります。